2005/06/23

塚本邦雄の歌集

今日は朝から雨降り。仕事は休暇を取ってしまった。それなりの理由があるのだけれどそれはまた別の話。

午前中はCD、DVDをBOOKOFFで処分。
(24枚で6,740円か・・・)
午後は雨上がりの神保町へ。

先日逝去された塚本邦雄さんの歌集を三冊買いました。

①寵歌變 塚本邦雄歌集 短歌新聞社 新現代歌人叢書・1

②歌集・日本人霊歌 短歌新聞社

③塚本邦雄歌集 短歌研究文庫16

①は、短歌新聞社の新シリーズです。
大辻隆弘さんや奥村晃作さんなどもこれから、です。

水に卵うむ蜉蝣よわれにまだ悪なさむための半生がある

などなど、珠玉の自選500首です。
東京堂書店には逝去を受けてたくさん平積みされてましたが、
他の書店では見かけませんね。

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2005/06/10

藤田湘子、長田弘、吉本隆明

  雨の朝に

羽毛の重さほどの憂鬱でも
雨の降る朝には傘を差していても
少しずつ湿気を吸い込んでその重さを増すような気がする

上着を脱ぐようなわけにはいかないんだ

素肌の奥のほう
僕のなかの一番柔らかいところに
それは突き刺さっていて
ハンカチで拭こうとするとよけいに黒くなるし
ラフマニノフのピアノ協奏曲を流しこんだって
喜んでその陰影を濃くするばかりなんだ

黒い鳥が
僕のなかの西空を目指して飛んでゆく

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昨日(6/9)、仕事帰りに立ち寄った自宅最寄駅の書店で、絶版のはずの書籍を見かけました。なんという幸運!
求めよ、さらば与えられん、です。もちろん買って帰りました。

● 『藤田湘子~花神コレクション[俳句]』花神社 1,575円
未来の春の批評会で、岡井隆さんが紹介していた書籍です。俳人・藤田湘子の句集一冊が完本として収められ、その他平成二年までの自選集になっています。解説文は岡井隆さんで、あの会の講話で話していた言葉が書かれていて感激。
私が俳句を少しかじっていたのは二十代後半の頃だろうか。波郷、蛇笏、山頭火、放哉などに親しんだのだが、俳句の世界に物足りなさを感じてすぐに遠ざかってしまいました。その後短歌の世界へ。中城ふみ子、そうして道浦母都子さんなどを知るのですが実作には至らず。

(でもでも、先日、二十年来の友人と神保町で会ったら、古い手帖を取り出してきて、一緒に京都や奈良、鎌倉を逍遥していた若い頃に私が作ったという短歌を3首、書きとめていてびっくり。これはなかなかよく出来ている、と書きとめたらしいが、人間の記憶なんて曖昧なもの。とても自作とは思えなんだ)

拾い読みできたら、いづれ少し紹介してみます。それにしても大型書店でもない啓文堂書店よ!詩や短歌・俳句、それに社会科学関連により多くのコーナーを割くその姿勢、脱帽です。神保町を彷徨っても見つけられなかったというのに、幸福の青い鳥はやはりすぐ近くにいるのかも。

他には詩集、詩をめぐるエッセイを何冊か。
長田弘の詩は、生きていくことがとても苦しくて、何もかも投げ出したいような気分のときに心の栄養剤になります。思潮社現代詩文庫の正・続二冊の詩集、晶文社『記憶のつくり方』、みすず書房『本についての詩集』などもお薦めです。

jinnseinotokubetunaisshun
●『人生の特別な一瞬』長田弘 晶文社 2005年3月 1,680円

osada
● 『死者の贈り物 詩集』長田弘 みすず書房 2003年10月 1,890円

kimitegami
● 『すべてきみに宛てた手紙』長田弘 晶文社 2001年4月 1,890円

  ~39篇の手紙エッセー。手紙という形式であるが間違いなくこれは言葉の贈り物=詩である。

yosimotosinodeai
● 『際限のない詩魂 わが出会いの詩人たち』 吉本隆明
思潮社 詩の森文庫 001 2005年1月 1,029円 (税込)

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さて読もう、と思ったのですが、途轍もなく眠たくなってしまい、ダウン。残念。

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2005/06/07

神田神保町で購ったものは…

午後、徒然なるままに神田神保町へ。
かれこれ二十数年いつもお世話になっている東京堂書店神田本店の二階、
ここには現代詩や短歌、俳句の書籍がたくさんあるので、
買えないまでも眺めていると心が平穏になります。

道浦母都子さんの全歌集はニ冊、岡井隆さんの『「赤光」の誕生」は三冊、
平積みされていました。谷川俊太郎の詩集も気になりつつ、
詩集も歌集もとにかく高嶺の花!
手を出すにも命がけとはちとオーバーか…。

本日は、近藤かすみさんのページで紹介されていた与謝野晶子のうた、

 鶏頭は憤怒の王に似たれども水にうつしてみづからを愛づ
                           (太陽と薔薇)

が風狂の心をくすぐり、以前から気にかけていた本を購入。

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yosanokeyword
『24のキーワードで読む与謝野晶子』 今野寿美/著 本阿弥書店 2005年4月刊 2,730円 (税込)

以下はyahoo!の内容紹介から引用です⇒

内容
春・われ・恋・髪・罪・星・母・国…ひとりの女性が、近代短歌に革命をもたらした。1901年、まさしく新世紀を拓いた歌集『みだれ髪』399首の誕生である。情熱の歌人与謝野晶子は、それまでの旧派和歌とまるで異なる言葉を使って歌にメッセージを込めた。晶子が多用した言葉を手がかりに歌を読み解き、その全貌に迫る。

目次
春―『みだれ髪』の主調音としての春のめざめ
われ―『みだれ髪』に読む「われ」の造形
はつなつ―短歌に初めて「はつなつ」を詠み入れた歌人は晶子
子―新しい恋歌のスタイルに恰好の言葉となった「子」
君―晶子にとって、終生「君」だった人
百二十里―数詞の詩的なひびきを心得た自在さ
たまへ―女歌の基本情調を支えた敬語表現
の―独特の用法が繰り返された結果としての説得力
百合―心理的な陰翳と切り離せなかった白百合
やうに―晶子が直喩表現に積極的になったのはいつからか[ほか]

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若山牧水や石川啄木には少年の頃から親しんできたのですが、
何故か与謝野晶子と齋藤茂吉にはきちんと向き合ったことがないんです。

この機会に書庫に背表紙を見せていただけの岩波文庫版の『与謝野晶子歌集』(随分前に購って仕舞い込んでいてパラフィン紙?は黄色く変色しています)や中公文庫版の『日本の詩歌4』(このシリーズで多くの詩人や歌人、俳人と出会いました)を座右に置いて読み進めようかな、と決意だけはいつも立派だ!

早く帰りたい!
しかし帰ると眠くなる…。

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2005/06/01

シリーズ牧水賞の歌人たちvol.1 高野公彦

伊藤一彦監修/津金規雄編集 青磁社 1,890円 176頁
2005/05/31刊

新刊書籍です。奥村晃作さんの日記で紹介されているのを見て、
ためらいなく青磁社に注文メールを送信しました。

歌壇に類を見ないムック形式!
アルバムあり、インタビュー、対談、代表歌300首、エッセイ、
論文、寄稿、高野公彦論、などなど、
生い立ちから経歴、嗜好、作歌信条など多くの切り口で
高野公彦に迫る豊饒で愉しい宇宙〈コスモス〉です!

気になる方はこちらへ↓
青磁社 ホームページ
http://www3.osk.3web.ne.jp/~seijisya/

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